関節の痛みや腫れ、こわばりがあったら早めに相談を!
当院で主に扱うリウマチ性疾患は下記のものがあります。
・関節リウマチ
・リウマチ性多発筋痛症
・乾癬性関節炎
・強直性脊椎炎
・X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
当院では膠原病や血管炎、線維筋痛症の診療は行っておりません。
関節リウマチとは?
多くの場合慢性に多数の関節に炎症を起こす事を特徴とする全身性病気です。炎症が続くと関節が破壊されて日常生活にも支障をきたすようになります。また、内臓の合併症も比較的多く肺の病気や血管の病気等の原因となる事もあります。
関節破壊や内臓の合併症を進ませないためには早くに診断して治療を始めることが非常に重要です。関節の腫れやこわばり等ありましたら早めにご相談ください。
関節リウマチの治療は主には薬物治療で症状を改善させることですが、リハビリ、手術、生活上の注意も重要です。
薬物治療
関節リウマチの薬物治療はメトトレキサート(商品名:リウマトレックス等)が中心になります。
メトトレキサートで十分な効果が無かったり、副作用やもともとの持病等でメトトレキサートが使用できない場合は生物学的製剤やJAK阻害薬といった先進的な治療の対象となります。
当院ではインフリキシマブ(商品名:レミケード、インフリキシマブBS)以外の生物学的製剤、JAK阻害薬に対応しています。生物学的製剤は院内での点滴や看護師による注射の他、ご自宅での自己注射も選べます。
患者様の状況によりご相談させていただきます。
リハビリ
関節リウマチ診断早期からリハビリを開始する事でその後の機能障害が軽くなることがわかっており当院では早期からリハビリを始めることを勧めています。
早期のリハビリは定期的にリハビリスタッフの指導も受けながらご自宅でのセルフエクササイズが中心となります。関節破壊が進んだ後の機能障害に対するリハビリもリハビリスタッフによる運動器リハビリ、機器を用いた物理療法等行っております。
また他院での手術後、他院でリウマチの薬物治療を受けながら当院でリハビリのみをご希望の患者様のリハビリも積極的に対応していますのでぜひお気軽にご相談ください。
手術
関節リウマチが進行して関節や脊椎が壊れたり手の腱が切れたりすると手術の対象となる場合があります。
当院では手術は行っていませんが必要に応じて専門施設と連携しご紹介させていただきます。
生活の注意点
タバコは関節リウマチになりやすくなるだけでなく薬の効果が弱くなったり副作用が強く出たりする原因となります。
リウマチの方は治療のために、血のつながっているご家族の方はリウマチの発症予防のために禁煙が非常に重要となります。
歯周病とリウマチにも強い関連があることもわかっており自宅での口腔ケアに加えて歯科でのクリーニングを定期的に受けることをお勧めしています。
また関節破壊を進まないようにするためには関節保護の考え方をもとにした体の使い方が重要です。
ご希望の方はリハビリの際に指導を受けることもできますのでご相談ください。